進化するギタリスト、純平君

     本年5月善光寺ライブでのソロ弾き語り

 純平君は、左での指で弦を押さえる必要のないかんたんギター奏のオープン奏法でギターを始めました。ほかのメンバーと同じようにギターを手にしたのですが、彼のオリジナリティは、即興の弾き語りを始めたことでした。
 僕がセッションの初めに、「今日はどうでしたかあ〜♪」みたいにギターを弾きながらでたらめに歌うのに、応じてのことだったと思うのですが、その歌の内容は、1か月の間、自分が経験した楽しかったこと、おいしかったこと、などなどやむところを知らず繰り出されたのでした。
 やがてほかのメンバーに同じように語りかけると、純平君い続くように、一人一人の自分の語りを始めたのでした。

 開放弦だけは、つまらないので、かんたんギター奏でも、1〜3箇所位指で押さえて、コード奏のようなことをやり、いくつかのソロ曲もこなしました。そうすると、僕やお母さんの予想を超えて、次々に進んで、僕が書いたかんたんギター奏の本にある曲をほぼ修了しました。
 月1回のレッスンでこんなに進んだ人はほかになく、出勤前に練習することを日課として努力を積み重ねる純平君の素晴らしさを物語ってます。

 そこでかんたんギター奏で使うチューニングからごく普通のコード奏に入っていきました。かんたんギターで弦を押さえることに慣れてましたから、GとかAmとかCとかのコードを次々すんなりと覚えて、挫折知らずでこなしていきました。さすがにFにはてこずってますけど。

 初めはごく簡単そうな曲を選んでいたんですが、もう大丈夫と思って、「エール」のレパートリー曲である、「インザムード」や「涙そうそう」などにも取り組んでもらいましたが、難なくやっていくのです。上の写真は5月のライブで「乾杯」を一人、弾き語りしているシーンです。

 先日、お父さんの所蔵ギターであったヤマハのエレアコを持参して、アンプにつないで使いました。もう本当に素晴らしい!

 僕が思うに、彼の進化は、一つは毎日の練習、もう一つは「エール」のバンド活動、この両方がうまい具合に彼のギター演奏に結実してきたんでしょう。

 練習は本や楽譜を見てするわけです。楽譜が読める、そして指をどう使えばいいか目指すところを意識して、繰り返し行う。これを一人で行える力が彼にはある。ただ、日課としてギターに触るのとは意味が違うんです。

 実際にコードを弾いていると分かりますけど、いっぱい失敗します。技術的に難しいことをすれば当然起こることです。その時、あっと音を止めてしまうのが普通ですよね。でも彼は失敗しても演奏を止めないんです。これは、エールのみんなとやりまくってきた音楽のエッセンスが身に備わったからだと思うんです。 
 うたう、ということをエールのみんながしている。だからこそ、技術的なミスは気にせず押していける。
 細かいことを言えば雑な面もあります。それを補って余りある歌心、それが彼の進化系ギタリストの根本のような気がします。
 
 まだまだどんな風に進化するか、楽しみですねえ。

at 08:29, エール, エールメンバー

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「エール」というバンド

 昨日も月1回のセッションがあり、楽しく音楽してきました。ちょっと即興も交えてみたり、でもやっぱり、これぞ「エール」って感じの「インザムード」で盛り上がったり・・・・。

 エールはここ1〜2年でしょうか、たくさんのライブステージにのってきました。小学校の体育館で大勢の子どもを前にしたり、プロのコンサートで使われる本格的なホールで照明を浴びたり、また、お馴染みライブスペース勢の!やお寺の本堂でもやらせてもらってきました。
 
 その都度、一人一人が確実にパワーアップしてきてるのを感じるのは僕だけじゃなないと思います。僕とピアノの安田さんは、ステージに乗る前に一所懸命考えます。どうやって並ぶか、どんな曲順と段取りでやるか、・・・。エールはどんな所でも素晴らしいんだけど、それがスムーズに伝わって欲しい、そのためにできる工夫はしておこうというわけです。

 身内をほめて盛り上がるのは決して品の良いことではありません。
 
 でもいつでも、やるたびにエールのメンバーは僕の予想を超えていかんなく自分を発揮してきて、心の底からすごいなあ、と敬意をもって見ています。

 何がすごいか、と言えば、誰に言われたのでもなく、自分でやろうと思うことをきっぱりとやってくるその集中力、そのもとになっている「やるぞ!」という覚悟です。彼らはお調子者で、調子に乗ってやっているというのではなく、お客さんに向かっている、というのがありありです。それも音楽ですから、自分のノリを探り、確かめながら、仲間を聞いて、刺激され、ここぞとなればフルオープンなのです。そのプロセスが音楽なんです。

 その彼らがこんなにかっこいいのは、安田さんの持ち込んだ曲と演奏の骨格となるピアノの素晴らしさ、僕が持ち込んだかんたんギター、でも何よりこんなにものびのびとできるメンバーひとりひとりを育んできた親御さんやその仲間、土地柄、すべてが凝縮して、あのエネルギッシュで、品良いパフォーマンスが生まれたことを、僕は確信しています。

 先日の善光寺ライブでは、安田さんの古くからの友人も駆けつけてくれました。「感動で涙が出た」というような言葉もいただいたそうですし、それはまた安田さんが良い仕事をしていることへの賛辞を交えた声援でしょう。

 ギターを弾いたり、太鼓を叩いたり、踊ってみせたり、もっとうまくできる人は、数えきれないくらい、まあ普通にたくさんおられることは間違いありません。でも人前に立って、堂々自分を思いっきり表現するなんてことは、そうそうできることではありません。


 もう20年くらい前になってしまいますが、スウェーデンからEKOという障がいのあるメンバーを軸に据えたバンドが来日して、日本中で大きな反響もありました。リードボーカルのニッセという男性は、プラダウィリー症候群という病気で、食べなくても歩くのも困難なほど太ってくる、ホルモンバランスも悪く成長のアンバランスが起きている人でした。おとななのに声変わりを感じさせない魅力的な歌声でした。
 EKOのライブを見たフォークシンガーの小室等さんはこのニッセの歌を聞いて「本物」、つまり誰かの真似じゃない、自分自身だということで、大変評価をしていました。

 例えば、僕だったら自分が歌う時にその小室さんをまねようとしたり、できもしないのにカッコイイフレーズを弾いてみようとしたりするわけです。失敗も分かるからびびったりもします。
 そんな僕がこれまで堂々ステージでへたくそなギターを弾いてこれたのは、いつもいろんな仲間があって、彼らの存在が僕を引き出してくれてからです。もちろん僕も彼らを支えて必死です。エールでも同じことが起こってます。

 エールメンバーは僕のように自分の気持ちを言葉で表すことはしません。ですが、こうやろうとか、失敗した、とかいろんな気持ちは同じだと思います。それでもステージに立てば、余計な思いは全部切り捨てて「思いっ切り」自分を出してきます。お客さんはそれをストレートに受け止めて、感動してくださっているのだと思います。

 そうそう、EKOのオリジナルのレパートリーに「僕は値打ちがある」という歌がありました。この歌を会場全員で歌いながら、障がいにばかり目がいって本人の値打ちに気づこうとしない世間があることに、一瞬はっとさせられるような感じもしました。20年も前のことです。今は一人一人の値打ちは当たり前に認められる、認めようという空気が拡がっています。うれしいことです。
 きっと、エールのステージもそんな空気を一層確かなものにしていくのでしょう。

                            吉田豊

at 15:34, エール, エールメンバー

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坂本純平さんのギターレッスン

エール
 純平さんは、エールの名刺のデザインもとになった、メンバーの絵を描いてくれた人です。子どものころから黙々と絵を描くのが習慣があり、たまった作品はいつも所持していて、自分の気に入った人出会うと気前よく、どんどんあげてしまいます。

 ギターは、押弦の簡単な「かんたんギター奏」から始めました。毎月1回、30分だけのレッスンですから、そんなに上達するはずはないんですけど、純平さんはきちきちと練習を、倦まず飽かず継続する人(爪の垢を煎じて飲みたい)なんです。それで、翌月僕が行くと、それまでのことはマスターしています。
 そんな風だから、今は普通のチューニングで、ごく普通にCやGやAmなどのコードを押さえる方法でやってもらってます。
 チューニングが違うんですけど、移行は大変スムーズでした(これは彼に限りません)。
 一つには、楽譜に沿って弾くことができる、つまり楽譜が読めちゃうわけですね。だから練習が練習になる。
 決まったことをきちきちやらないと気の済まない人は、僕のオアイテにたくさんいますけれど(その反対の人が、僕を含めてもっと多い)、それが練習として積み重なるには、誰かそばで見守り必要なアドバイスをしなきゃならない。ですが、純平君はそうではありません。出勤前のどれだけかの時間を決めて、一人練習するわけです。そして上達します。
 彼がテクニックを徐々に身につけていくのは、当たり前のような、全然当たり前でないような、僕は不思議な気持ちもしまうけれど、やっぱりすごい人です。
 今や、エールのレパートリーは、押弦のいらないかんたんギター奏用のチューニングではなく、僕がやるのとおんなじ押さえ方でコード奏をやってます。
 次の善光寺ライブでは、ひとり「乾杯」を弾き語ります。彼の「人生」にとっては一つのステップですけど、やがて「大きな大きな舞台」につながるかも知れず、ちょっと感激です。昨日はとっても上手でした。でも練習は続くので、当日はさらにうまくなっているでしょう。期待してます。
                             吉田でした。

at 07:46, エール, エールメンバー

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