エールの色即是空


 先日、6月25日ですけど、月1回のエールのセッション、カホンやら、ハーモニカやら、カズーやらを持ち込んで、一人ひとりやってもらいました。すんなり入れる人もあれば、カズーでは、息ばっかりで音にならない人もある。ハーモニカはすぐ音が出るけど、もっとじゃんじゃん吹けばよいのにさほどでない。
 はじけたようなパフォーマンスが売りのバンドですけど、実はお一人おひとり、かなり慎重なんです(そういえば僕も・・・・?)。かんたんなことだからといって、あれこれ説明したり指示したりすると、決して良くない。体が止まってしまう、といえば大袈裟ですけど、彼らの音楽は表に出てきません。

 しかし、やってくることは、カズーでたとえ音にならなくても、その姿は面白い、おかしい、楽しいんです。なんでだろう・・・?多分ですけど、彼らはそのことにいっしょけんめなんです。何でも軽々しくはやらないし、まあそういうのは苦手でしょうねえ。うまくやろうと、という気持ちが全くないわけじゃあないと思うけど、とりあえず、結果や周りは気にせず全力。いっしょけんめにやってる姿は、どこかおかしさがにじみ出る。

 いっしょけんめにやってると、他人のアドバイスなんか耳に入らない。言えば言うほど、手が止まる、体が動かない。

 そしてもちろんパーフェクトじゃないけど、何とかしてくる、そこはもうかっこいいんです。

 そこでハタと思うこと!いっしょけんめの土台です。何もしてしてもしなくてもおかしくって笑える仲間の存在です。
 ユーモアは、ヒューモア、つまりヒューマン、人間という生き物の自然なあり方で、それをとどめる仕切りや境や壁や障壁をなるべく少なくしていけば(なくすことはできない!)、溢れ出すものでしょう。

 そして僕らのやるのは、まぎれもなく音楽です。音楽は生れ出て、流れ、消えていきます。その時間の経過の中にしかありません。同じことは2度と起こらないし、まさに善光寺牧野住職の言われる色即是空でしょうか。
 そこに自分を集中させるエールの一人一人はまさにミュージシャンそのものでしょうか・・・・。ただし、芸はいつでもどこでもおんなじようにやれるのが芸で、彼らは立派に芸人でもあります

 サッカーだと、負けるとすべてが否定されるけど、僕らは、そんなサッカーも楽しみながら、自分を追い込んだり否定したりしないバンドであればいいなあ、と願います。

        吉田豊 でした。

at 09:23, エール, セッションの様子

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